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2025年10月7日

第1回介護者教室を開催しました(9/17)

第1回介護者教室を開催しました(9/17)

今年度1回目となる介護者教室『認知症の人の理解を深める』を開催しました。

今回は認知症の人への倫理的配慮や、自己決定や意思の尊重のサポートについて小林可奈 認知症看護認定看護師が解説しました。

認知機能が低下すると、これに対する不安から、徘徊や物を盗られたなどの妄想、怒りやすさ、気分の沈みなどの症状(行動・心理症状)が起こるといわれています。小林看護師は「行動・心理症状は、認知症の人が助けを求めているサイン。何がその症状を起こしているか周囲の人が見極め、『どうしてほしいと思っているか』を考えてサポートすることが大切」と説明しました。

認知症になっても、これまでの人生で培ってきたことや大事にしてきたことはその人の中に残っています。認知症の人を「病気の人」と考えるのではなく、「ひとりの人間」として個人を尊重してケアを行う必要があります。しかし、認知症の人の意思や自己決定は考慮されない場合が多いそうです。認知症の人にも選択肢を提供し、自ら意思決定できるように本人の気持ちを確認することが重要だと説明しました。自己決定ができなくなった際は、「その人にとって最善で、害が及ばず、公平・平等である選択」を、その人のこれまでの背景から周囲の人が考える必要があると話しました。
最後に、認知症の人とのコミュニケーションのコツを紹介しました。「正面から目線を合わせて話しかける」「否定しない」「困りごとに寄り添う」といったサポートの方法により、認知症の人と介護者が信頼関係を築くことができることを学びました。


介護者教室は、介護方法の知識の習得や、高齢者ができるだけ要介護認定を受けず健康でいきいきとした生活を送ることを目指して開催しています。日程や詳細については下記のページをご覧ください。

次回 10月15日(水)10:00~11:30 松代公民館 講義室1
第2回介護者教室『自分の身体を見つめ直そう ~肩痛・腰痛について 予防法~』
講師 リハビリテーション部 関 幸尋 理学療法士、江澤 実 理学療法士

お問い合わせ先

JA長野厚生連

長野松代総合病院

〒381-1231

長野県長野市松代町松代183

TEL:026-278-2031

FAX:026-278-9167

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