
統括院長挨拶
院長挨拶
当院の現状と最近の医療問題
日頃より当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。地域の皆様の支えがあってこそ、私たちはここで医療サービスを提供できています。皆様の温かいご理解とご協力に心から感謝申し上げます。
当院は長野市南部から千曲市、坂城町を中心に、地域医療の要として高度急性期医療から在宅看護まで幅広く医療サービスを提供しております。
高齢化社会が急速に進行している日本において、高齢者の医療費が増加しています。また、医師や看護師の不足が深刻で、特に地方では医療サービスの質が低下しています。当院も例外ではありません。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響はまだ続いており、医療機関の負担が増しています。一方、医療従事者の働き方改革の推進もまた重要な点です。これからも病院と地域が一丸となって、健康で持続可能な医療体制を築いていくことが求められます。そのために、今後当院が取り組んでいく方向性について、述べさせていただきます。
病院の役割と地域住民の皆様のご協力
病院の役割
働き方改革を推進し、医療従事者が安心して働ける環境を整えることが重要です。また、地域の皆様との連携を強化し、地域医療の質を向上させるために努力します。また、AIやデジタルトランスフォーメーションの技術を導入して持続可能な医療体制を確立し、効率的で質の高い医療サービスを提供します。
地域住民の皆様の役割
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健康管理への意識向上
人間ドックや定期健康診断を受け、自分の健康状態を把握します。
医療従事者へのご理解とご支援力
地域住民の皆様の日々のご理解とご支援に心より感謝申し上げます。医療現場での労働環境の改善や働き方改革を進める中で、皆様の温かいお言葉は欠かせない存在です。今後も地域の医療資源を適切にご利用いただき、医療機関のルールに従い協力いただけることで、医療現場の負担を軽減することができます。
これからも皆様の声にお応えできる病院を目指してまいります。
1952年に「松代病院」として開設された長野県厚生農業協同組合連合会(JA長野厚生連)長野松代総合病院は2022年に70周年、古希を迎えました。71年目の新たな年に長野松代総合病院事業所長、統括院長を拝命いたしました。
長野松代総合病院統括事業所は、長野松代総合病院本院(365床)、附属若穂病院(120床)の総計485床の2病院と、附属ちくま診療所、JAビル診療所の2診療所ならびに長野PET・画像診断センターの共同運営を行っております。当事業所は職員数870余名を擁する、長野市南部から千曲市・坂城町にかけての公的病院として発展してきました。
本院は、免震構造の本館が2005年に竣工しました。健康管理センター、中央手術部の近代化も完了し、エネルギー棟のリニューアル、さらにHCU病棟の増床工事を行いました。また3年前からの新型コロナウイルス感染症に対し、感染症病床の施設整備などを行い、感染拡大時には12床まで増床し患者さんの治療を行ってきました。
附属若穂病院は、本院や他の急性期病院から、病状が安定したあとも継続的な療養を必要とする患者さんの入院を受け入れています。事業所全体で急性期から慢性期まで対応できる体制となっております。
当事業所に与えられた使命は、1.地域に根差した安全で良質な医療の提供、2.高度な専門医療のさらなる展開、3.厚生連の設立以来の基本である検診活動を通じての疾病予防、4.病診連携を基盤とした地域包括医療の継続発展、5.教育研修病院として次の世代の医療人を育成することであり、地域に信頼され愛される病院としてさらに発展する努力が必要と考えています。
私は1993年に当院に整形外科医として赴任し、30年間にわたり上肢の疾患を中心に診療を行ってきました。今後も継続して整形外科診療を行い、さらに事業所運営というプレイングマネジャーとしての役割も果たすよう努力してまいります。
地域の皆さまのご支援、ご協力をいただきながら、スタッフとともに安全で良質な医療を提供し、地域に根差した事業所の実現を目指し努力してまいります。よろしくお願いいたします。