2013年7月24日
【東北信地域初】 第2世代3.0テスラMRI装置導入
▲3.0テスラMRI装置
平成25年7月にドイツ シーメンス社製の最新鋭3.0テスラMRI装置を導入しました。第1世代の3.0テスラMRI装置は北信地域内ですでに数台稼動していますが、最新の技術を搭載した第2世代の3.0テスラMRI装置は、長野県内で導入しているところは3か所しかなく、東北信地域では初となります。これにより、当院では従来の1.5テスラMRI装置3台体制から、3.0テスラMRI装置の加わった3台体制(3.0テスラMRI装置1台、1.5テスラMRI装置2台)で検査を行うことが可能となりました。
より細かいところまで検査ができるようになりました
MRA画像の比較
▲1.5テスラMRA画像
▲3テスラMRA画像
頭部(脳)では、造影剤を使わずに脳の血管を描出するMRA(MRアンギオグラフィ)において細かい血管まで明瞭に描出され、より小さな動脈瘤の早期発見が可能になります。
また、小さな出血を描出するSWI(磁化率強調画像)などでも格段にきれいな画像が得られます。
また、小さな出血を描出するSWI(磁化率強調画像)などでも格段にきれいな画像が得られます。
①②:内リンパ水腫
耳鼻咽喉科領域では、メニエール病の原因である内リンパ水腫を確認することが可能となり、めまいの原因について、より確実に診断することができます。また、内耳を細かく評価することで蝸牛(かぎゅう)神経低形成や内耳奇形などが確認でき、これまで原因不明とされた難聴についても、原因を明らかにすることが可能となります。
また、骨軟部領域では、関節軟骨・骨梁・軟部組織の病変が大変きれいに抽出されるほか、頸椎・腰椎等の脊椎領域、肝臓・子宮・前立腺等の腹部領域においてもより細かいところまで見えるきれいな画像が得られます。また最近では、発症直後の脳梗塞の診断に広く用いられている拡散強調画像(ディフュージョン)と呼ばれる撮影方法により、癌など悪性度の高い細胞をも描出できることが分かってきました。
▲手の関節の画像
▲指の画像
3.0テスラMRI装置は、より短い検査時間で1.5テスラMRI装置と同じ画質を得ることができますので、長時間同じ体勢でいることが困難な方の負担を軽減することができます。