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2019年10月29日

介護者教室『食事から学ぶ』を開催しました(10/23)

介護者教室『食事から学ぶ』を開催しました(10/23)

介護者教室『食事から学ぶ』を開催しました。

今回は栄養管理部の穂苅麻衣子 管理栄養士が、噛む力や飲み込む力が低下しても食べやすい(飲み込みやすい)食事内容や工夫について解説しました。
高齢になると噛む力や飲み込む力が低下し、むせ(咳き込み)が起こりやすくなります。柔らかいものばかりを好んで食べるようになると、さらに噛む力や飲み込む力が低下していってしまいます。穂苅管理栄養士は「食べやすい食品を食事に取り入れ、自分の噛む力、飲み込む力に合った食事をすることが大切」と高齢者の食事について注意を促しました。

次に、食べやすい食品とはどのようなものか具体的な例を挙げながら説明しました。食べやすい(飲み込みやすい)食品は、「口の中でまとまる」「硬さが均一」「とろみがある」「柔らかい」という特徴があります。例えば、箸で切れる煮物、全粥、うどん、温泉卵、野菜ペースト、果汁ゼリーなどが挙げられます。一方、食べにくい(飲み込みにくい)食品は、煮込んでも形が崩れないもの、きなこや粉砂糖のついた菓子のような粉っぽいもの、もちのように強い粘りのあるもの、海苔やウエハースなどのようにペラペラしているもの、クッキーのようにパサパサしているものなどが挙げられました。

さらに、主食やおかずを食べやすくするための食事形態についても解説し、お粥を飲み込みやすくしたミキサー粥・ムース粥や、魚介類・肉類を食べやすく料理する方法が紹介されました。穂苅管理栄養士は「つなぎやとろみを加えた、口の中でまとまりやすくのど越しがよい食事」を調理のコツとして説明しました。会場には、ゼリー食の素(ゲル化剤)を加えて食べやすくしたお粥と、とろみ調整剤を加えた麦茶が用意され、参加者の方はスプーンで混ぜたりすくってみるなど、飲み込みやすく工夫された食品の状態を体験していました。

参加者の方からは、「実際にとろみのついたお粥と麦茶を見ることができて勉強になった」「食べやすくする料理法を参考にしたい」との感想をいただきました。


介護者・介護予防教室は、介護方法の知識の習得や、高齢者ができるだけ要介護認定を受けず健康でいきいきとした生活を送ることを目指し、5月から11月の毎月2回程度(年12回)開催しています。本年度の介護者・介護予防教室の日程や詳細については下記のページをご覧ください。

次回 11月13日(水)10:00~ 松代公民館
介護予防教室『頭と身体を若々しく保つために―リハビリの視点から―』
講師 リハビリテーション部 六川 恒 理学療法士

介護者教室『食事から学ぶ』を開催しました(10/23)

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