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2019年11月21日

介護予防教室『頭と身体を若々しく保つために~リハビリの視点から~』を開催しました(11/13)

介護予防教室『頭と身体を若々しく保つために~リハビリの視点から~』を開催しました(11/13)

介護予防教室『頭と身体を若々しく保つために~リハビリの視点から~』を開催しました。

今回はリハビリテーション部の六川恒 理学療法士と竹内誠貴 理学療法士が、認知症予防に効果のある運動について、リハビリテーションの視点から解説しました。また、頭と身体を同時に使う認知症予防エクササイズを紹介しました。
認知症の治療法には、薬物療法、運動療法、心理療法、趣味活動、芸術や園芸を利用したセラピーなどさまざまな種類があります。その中で運動療法は、記憶にかかわる脳の部位を刺激し、脳を若々しく保つための物質を活性化させる効果があると説明がありました。また運動は脳の萎縮を予防し、認知症の一歩手前の軽度認知障害を改善させることが研究によってわかってきています。

脳の活性化には、頭を使うこと(計算やしりとりなど)と身体を動かすこと(歩いたり足踏みをするなど)を組み合わせた運動が効果的です。この運動は国立長寿医療センターが提唱したもので、「コグニサイズ」と呼ばれています。運動を解説した竹内理学療法士は、コグニサイズを実施する際の注意点として「準備運動を行ったうえで無理せず行うこと。ややきついくらいの強度で、毎日少しの時間でも続けることが重要」と述べました。実際に参加者の方と一緒に、足を片方ずつ横に出すステップを踏みながら、数を数えて3の倍数で手をたたくという課題に挑戦しました。このような複雑な動きをしようとすると、いずれか一箇所に注意が集中しがちですが、頭と身体の動きの両方に注意を向けることがコツであると説明がありました。参加者の皆さんは楽しんで運動を行っていました。

また、六川理学療法士から運動を習慣化するコツについて詳しく解説がありました。物事を習慣化するには課題のハードルを極力下げ、今行っている習慣の前に行うようにする、カレンダーや手帳に印をつけて達成感を感じられるようにするなど有効な手段が紹介されました。

参加者の方からは、「わずかな時間の中でできる運動を紹介してもらいよかった。生活に取り入れられそう」「習慣化のコツを心掛けようと思う」との感想をいただきました。


介護者・介護予防教室は、介護方法の知識の習得や、高齢者ができるだけ要介護認定を受けず健康でいきいきとした生活を送ることを目指し、5月から11月の毎月2回程度(年12回)開催しています。本年度の介護者・介護予防教室の日程や詳細については下記のページをご覧ください。

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