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2019年12月2日

介護予防教室『認知症は予防できるの? 認知症は身近な病気』を開催しました(11/20)

介護予防教室『認知症は予防できるの? 認知症は身近な病気』を開催しました(11/20)

介護予防教室『認知症は予防できるの? 認知症は身近な病気』を開催しました。
今回は檀原知里 認知症看護認定看護師が、認知症の前段階である「軽度認知障害(MCI)」について解説しました。

「軽度認知障害(MCI)」は、認知症の一歩手前の状態といわれ、認知症の予備軍であるとされています。軽度認知障害の方は基本的な生活動作(食事・排泄など)は問題なく行えますが、金銭の管理や家事など何かをするための複雑な動作に支障をきたします。また、同年代と比較して物忘れは多いが自覚はあり、自立して生活することは可能であるため、檀原認定看護師は「適切な対策ができれば認知症への移行を防ぐことができる」と説明しました。

また、認知症の方への対応の仕方についても解説がありました。認知症の方は、記憶力や判断力、情報処理能力の低下により現実世界を適切に判断できず、周囲の音や人の声などが刺激になり、不安や混乱、自信の喪失などが起こっているといいます。対応のポイントとして、非言語メッセージ(身振り手振り・表情)を多く使ったコミュニケーションについて説明しました。檀原認定看護師は「認知症の方が安心できる環境をつくり、緊張を解くようにやわらかく楽しい雰囲気で接し、相手がわかる言葉で簡潔に話すことが大切」と述べました。また、現実にはありえない話や間違った行動を否定せず、話を相手に合わせたり、ご本人の得意な話や昔の話を集めて会話することも有効だと説明しました。

参加者の方からは「自分が軽度認知障害ではないかと思うことがあり心配だったが、学んだことを活かして進行しないようにしたい」「認知症の方との接し方を身につけておきたい」との感想をいただきました。


「認知症予防」をテーマに開催してきた今年度の介護者・介護予防教室は今回で最終回となりました。講義の最後には全12回に参加された皆勤賞の方へ表彰式を行い、今年は4名の方に賞状が授与されました。
今年度も多くの方にご参加いただきありがとうございました。来年度もご参加をお待ちしております。

介護予防教室『認知症は予防できるの? 認知症は身近な病気』を開催しました(11/20)

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