2023年8月28日
第39回小児初期救急充実研修会(第115回長野松代総合病院病診連携研修会)を開催しました(8/25)
第39回小児初期救急充実研修会(第115回長野松代総合病院病診連携研修会)を8月25日(金)に開催しました。
今回は『コロナ後の風邪』について、小児科の池野一秀部長が講演を行いました。
小児科疾患の特殊性として、年齢を考慮することや身体所見から全身状態を的確に判断することが挙げられました。3ヶ月未満の乳児の発熱は重症感染症であることが多く、家庭や幼稚園・学校での感染状況を確認することも必要だと説明されました。また、小児がかかりやすい感染症はコロナ禍で増加しているものと減少しているものがあるといい、RSウイルスやヘルパンギーナなどの感染症について、口内や舌、皮膚に発生する特徴的な症状を写真でわかりやすく解説しました。
さらに、低血糖を伴う嘔吐への対応についても学びました。点滴を行うよりも、ブドウ糖を含むラムネ菓子やスポーツドリンクを経口で摂取するほうが体内に取り込まれやすく、そのしくみに関して動画での説明がありました。
今回の研修会は、地域の開業医の先生にオンラインでご参加いただきました。救急外来で小児の救急対応に携わる医師や看護師のほか、子どもを持つ様々な職種の職員も参加し、大変参考になる研修会となりました。
