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2023年10月4日

第1回介護者教室を開催しました(9/13)

第1回介護者教室を開催しました(9/13)

今年度1回目となる介護者教室『認知症の人と家族を支える』を開催しました。

今回は檀原知里 認知症看護認定看護師が、認知症の種類や主な症状を紹介し、認知症になってもその人らしく生活するために周囲の人が取るべき適切な対応について解説しました。

認知症には「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「血管性認知症」「前頭側頭型認知症」といった種類があり、それぞれ異なる症状が現れます。すべての認知症の方に現れる症状(中核症状)として、もの忘れや日付・時間・場所がわからなくなること、物事を順序立てて行うことや感情のコントロールができなくなることが挙げられます。また、言葉でのコミュニケーションや日常生活動作がうまくできなくなり、見たもの・聞いたものなどが何であるかわからなくなる症状もあります。これらに加え、その人の性格や生活環境に応じて不眠や食事の拒否、激しい言動、落ち着きのなさなど様々な症状(行動・心理症状)が出てきます。「認知症かもしれない」と思ったら早めに受診することで症状を軽減させ、隠れている別の病気を発見できる可能性もあります。

認知症の人たちは、記憶力・判断力・情報処理能力の低下に加え、思い出せないことやわからないことが増えることにより、常に不安と不快な気持ちであるといいます。檀原看護師は「私たちがこのような感覚を少しでも理解できれば認知症の人への対応が変わってくる」とし、認知症の人との接し方を説明しました。「本人の意思を尊重する」「わかる言葉を使う」「簡潔に伝える」「話を合わせる」「役割を担ってもらう」などをポイントとして挙げ、認知症の人の不安感を取り除き、安心して過ごせる居場所をつくることが“その人らしく”生活していくことにつながります。

講義では、介護を行う家族に対する相談支援や介護サービスなども紹介しました。檀原看護師は「家族の頑張りを認めてねぎらうことが大切。話を聞いて、ささいなアドバイスをすることだけで家族の気持ちが軽くなることもある」と話し、サービスを積極的に利用したうえで介護者自身も自分を大切にしながら対応していくことが必要だと強調しました。


介護者教室は、介護方法の知識の習得や、高齢者ができるだけ要介護認定を受けず健康でいきいきとした生活を送ることを目指し、今年度は全3回開催いたします。日程や詳細については下記のページをご覧ください。

次回 10月11日(水)10:00~11:30 松代公民館 講義室1
第2回介護者教室『腰痛についてと予防の運動』 講師 小林柾貴 理学療法士

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