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2023年11月25日

第3回介護者教室を開催しました(11/15)

第3回介護者教室を開催しました(11/15)

第3回介護者教室『人生会議 ACP~いのちの終わりを話し合い、自分らしく生きる~』を開催しました。

今回は地域包括支援センター長野松代総合病院の滝澤秀敏 所長(社会福祉士)が、自分の人生の終わりについて話し合う「人生会議(ACP)」について、実例の紹介を含めて解説しました。

人生会議とは「ACP(Advance Care Planning:アドバンス・ケア・プランニング)」の愛称で、もしもの時に自分が受けたい医療やケアについて前もって考え、繰り返し話し合い、周囲の人と書面で共有する取り組みです。超高齢社会が到来し、認知症の高齢者が増加することが予測されている一方で、人生会議の実施率は低いといわれています。人生の最期に受けたい医療やケアは本人の希望を尊重することが基本となりますが、病気などにより意思表示ができなくなると、家族や周囲の人が本人の意思を推測することになり、自分自身が希望していない医療やケアを受けることになりかねません。実例として、末期がん患者さん本人と家族に前もって退院後の過ごし方の希望を確認できた例と、身寄りがおらず要介護状態で判断能力が低下していたため本人が意思表示できなかった例が紹介されました。

万が一のことはいつ起こるかわからないものです。滝澤所長は、「人生の終わりの過ごし方は一度で決めるものではなく、家族や周囲の人と何度も繰り返し話し合う過程が大切。もし自分が意思表示できなくなったとき、家族が『本人にとって最善の選択をしてあげられた』と思えるように話し合いを始めてみてほしい」と説明しました。

講義では、長野市から発行されている人生会議のパンフレットをもとに、「自分が人生の最期まで大切にしたいこと」「自分の代わりに意思決定してくれる人」「人生の最期に受けたい医療・ケア」などを書き留める時間を取り、参加者の皆さんは真剣な表情で取り組んでいました。


*今年度の介護者教室は全日程が終了しました。多くの方にご参加いただきありがとうございました。来年度の開催日程が決まりましたらホームページ等でお知らせしていきます。

お問い合わせ先

JA長野厚生連

長野松代総合病院

〒381-1231

長野県長野市松代町松代183

TEL:026-278-2031

FAX:026-278-9167

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