緩和サポート
緩和ケア認定看護師 風間恭子
がん患者さんやご家族は、がんと診断されたとき、治療の経過、あるいは再発や転移がわかったときなどのさまざまな場面でつらさやストレスを感じます。 たとえば痛みや吐き気、食欲低下、息苦しさ、だるさなどの身体の不調、気分の落ち込みや絶望感などの心の問題が患者さんの日常生活を妨げることがあります。 「治療のことではないから」とひとりで考え込んでしまったり、「症状をなくしても、病気が治るわけではないから」「気持ちの持ちようだから」と症状を和らげることに消極的な人もいます。 今までは「がんを治す」ということに関心が向けられ、「つらさ」に対してはあまり注目されていませんでした。 しかし、最近では、患者さんがどのように生活していくのかという「療養生活の質」も「がんを治す」ことと同じように大切と考えられるようになってきています。 緩和ケア認定看護師として、患者さんとご家族に寄り添い、多くの職種と連携をとりながら、患者さんの症状の緩和やその人らしい生き方を一緒に考え、支援していきたいと考えています。