リハビリサポート
リハビリテーション部
がん患者さんのリハビリテーションは、その病気の進行状態により、予防的リハビリ・回復的リハビリ・維持的リハビリ・緩和的リハビリの４つに分けることができます。
予防的リハビリは、手術や病気の進行などにより、安静や運動制限が必要となることにより、運動機能の低下などが予測されるときに、それを予防すること、機能低下の程度を軽減させることを目的に行われる予防的リハビリです。
回復的リハビリは、手術や治療中に起こってしまった、寝返り、起き上がり立ち上がりなどの基本的動作能力の低下や、食事、更衣、排泄動作などの日常生活動作能力の低下、歩行能力の低下などの回復を目的に行われるリハビリです。
維持的リハビリは、病気の進行により今ある機能を低下させず、出来るだけ自立した生活が送れるよう現在の状態を維持する目的に行われるリハビリです。この時期には低下した機能を補うために、杖や装具などの補装具や日常生活用品などの福祉用具を利用することもあります。
緩和的リハビリは、がん等に対するリハビリに特徴的なもので、苦痛を伴う症状の緩和を目的に行われるリハビリです。身体的苦痛だけでなく、精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルペインが対象となり、患者さん本人だけでなく家族を含めたケアに対するリハビリです。全身的倦怠感に対する軽い運動や、ベットなどでのポジショニング、気晴らしなどの作業活動などがあります。
これらのリハビリは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士だけでなく医師、看護師、薬剤師、栄養管理士など様々な専門職によるチーム医療によって継続的に行われます。
