2017年2月14日
第29回長野松代総合病院学会を開催しました
平成29年2月4日(土)、29回目となる「長野松代総合病院学会」を院内ホールまほろばで開催しました。
学会は当院職員による症例報告や研究成果、業務報告を共有する場となっており、附属若穂病院とも中継で結び、休診日にもかかわらず500名を超える多くの職員が参加しました。
今年度の学会では22題の発表が行われました。初期臨床研修医からは症例報告が発表され、各担当指導医からデータの取り方や論文の書き方などの基本的な臨床研究の手法を学びながら取り組んできた成果が披露されました。また、診療部、看護部、医療技術部、管理部からも様々なテーマの発表が行われました。どの発表も日常の診療はもちろんのこと、今後の病院の活動に直結する興味深いものでした。参加した職員は他部署の日頃の研究成果を知ることができ、職員相互の理解も深まる機会となりました。さらに各発表後の質疑応答では活発な討論が繰り広げられました。
今回の学会で発表された論文は、今後全国レベルの学会での発表も予定されています。
部門 | 演題名 |
診療部 | 当院における人工膝単顆置換術の長期臨床成績(10-24年経過例の検討) |
セクキヌマブが奏効した乾癬の3例 | |
初期臨床研修医 | 喫煙を契機に急性好酸球性肺炎を発症した1例 |
硝酸マグネシウムが有効であった高齢者重症破傷風の1例 | |
心臓電気生理検査で繰返す意識消失発作の原因をヒス束内ブロックと診断しえた1例 | |
カルバマゼピンの関与が疑われた薬剤性徐脈の3例 | |
E型急性肝炎の1例(長野松代総合病院における第1例) | |
急性膵炎を繰り返した微小Vater乳頭部癌の1例 | |
乳腺アポクリン癌の1例 | |
くも膜下出血をきたした下垂体卒中の1例 | |
看護部 | 経皮的心肺補助法の使用経験と今後の課題 |
手術室看護師の気管挿管介助におけるBURP法とSellick法のトレーニング効果に関する検証 | |
術後弾性ストッキング装着に対する患者の不快感 | |
医療技術部 | MRIにおける脳槽撮像手法(MR cisternography)の検討(第2報) |
脳卒中患者における内服薬管理とMini-Mental State Examinationスコアとの関連性の検討 | |
入院患者の食物アレルギーの実態調査―アレルギー様食中毒も含めて― | |
人工膝関節置換術患者のQOLと関連因子の検討 | |
橈骨遠位端骨折術後の握力増強を目的としたタオル絞り練習の効果 | |
手根管症候群における神経伝導検査法の比較 | |
甲状腺癌に対する脳ドックでの頸動脈超音波検査の有用性の検討 | |
管理部 | 新医師臨床研修制度における長野松代総合病院マッチング受験者の分析 |