2023年10月25日
第2回介護者教室を開催しました(10/11)
第2回介護者教室『腰痛についてと予防の運動』を開催しました。
今回はリハビリテーション部の小林柾貴 理学療法士が腰痛の原因や予防法、改善のための運動について実演を含め解説しました。
体の部位の中で「腰」は多くの人が慢性的な痛みを抱えており、仕事などに支障をきたすほどの人も多いといいます。腰痛は脊椎周囲の骨・筋肉の疾患から起こるもののほかに、重い物を持つなどの“ダメージの繰り返し”や悪い姿勢を続けてしまうことによる“持続的なダメージ”によって起こるとされ、これらは適切な運動によって改善させることができます。一方、神経・内臓・血管・心因性による腰痛もあり、これらは運動よりも元となる病気の治療が必要となります。腰痛は、痛みがあるからといって過度に安静にすると、痛みへの不安やストレスから筋肉が固まり、行動範囲が狭まることで痛みが慢性化する悪循環となります。できるだけ普段通りの生活を続けることが大切だと説明しました。
腰痛予防・改善のためのストレッチ、バランス運動、筋力トレーニングが紹介され、参加者は小林理学療法士の実演を見ながら運動を行いました。座ったままできる運動もあり、参加者の皆さんは積極的に取り組んでいました。たくさんの種類の運動が紹介されましたが、小林理学療法士は「無理のない範囲で継続することが大事」と強調しました。運動を続けるために、どれか1つから小さく始め、日常のルーティンに組み込んで時間・場所を決めて行う、音楽を聴きながらなど楽しいことと一緒に行う、仲間と一緒に取り組む、運動後のご褒美を決めておく…といった習慣化のコツも紹介しました。
介護者教室は、介護方法の知識の習得や、高齢者ができるだけ要介護認定を受けず健康でいきいきとした生活を送ることを目指し、今年度は全3回の開催で、次回が最終回です。日程や詳細については下記のページをご覧ください。
次回 11月15日(水)10:00~11:30 松代公民館 講義室1
第3回介護者教室『人生会議 ACP』 講師 滝澤秀敏 地域医療連携課長