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2024年12月2日

第3回介護者教室を開催しました(11/20)

第3回介護者教室を開催しました(11/20)

今年度最終回の介護者教室『人生会議 ACP』を開催しました。

今回は地域医療連携課長の滝澤秀敏 社会福祉士が、人生の最期まで自分らしく生きるために受けたい医療やケアなどについてあらかじめ話し合っておく「人生会議(ACP)」について解説しました。

超高齢社会が到来し、高齢者の5人に1人は認知症になると予測されています。認知症や急な病気により、自分が受けたい医療やケアについて自分の思いを伝えられなくなることが誰にでも訪れる可能性があります。もしもの時に自分がどのような医療やケアを望むか、健康なうちから考えておく人は少ないといいます。自分や周りの人が困らないようにあらかじめ考え、繰り返し話し合い、共有する取り組みを「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」といい、本人の意思決定が尊重されます。滝澤社会福祉士は「考えは変わることもあるため、話し合った内容は何回でも訂正できる」と強調し、繰り返し話し合いを行っていくことを呼びかけました。

講義では、長野市が発行している『ゼロからはじめる人生会議』というパンフレットを使い、“自分が大切にしていること”や“自分の代わりに意思決定してくれる人”、“受ける医療についての希望”などを記入する時間が設けられました。また、終末期医療を受ける患者さんが家族・医療スタッフと気軽に自分の人生の締めくくりについて話し合うためにアメリカで開発された『もしバナゲーム』というカードゲームも行いました。これは、「家族と一緒に過ごす」「痛みがない」「呼吸が苦しくない」「尊厳が保たれる」など、重病や死の間際に自分自身が大切したいことが書かれたカードを手札に集めていくゲームです。ゲームの終了時点で手札に残したカードを参加者同士で披露し、特に大切だと思うカードについてお互いの思いを語り合いました。自分が人生の最期に大切にしたいことを再認識したり他の人の価値観を聞いたりすることができ、参加者の方からは「家で人生会議をしてみようと思った」「自分の気持ちの整理ができた」といった声が聞かれました。


*今年度の介護者教室は全日程が終了しました。多くの方にご参加いただきありがとうございました。来年度の開催日程が決まりましたらホームページ等でお知らせしていきます。

第3回介護者教室を開催しました(11/20)

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