2013年7月13日
市民公開講座を開催
7月13日(土)にホールまほろばにて市民公開講座(倫理研修会・病診連携研修会)を開催しました。
市民公開講座は、これまで哲学者や地域の宗教家に死生観について講演していただき、医療現場で直面する「生と死」について改めて見つめ直す機会としてきました。今回は社会福祉法人「同和園」附属診療所長の中村仁一先生をお招きし、『今を輝いて生きるために―「生き方」は「逝き方」―』と題して講演いただきました。
中村先生は、『医療には不確実性と限界がある。病気を治す主役は本人の自然治癒力であり、医療は補助にすぎない。また、健康は「今」をよりよく生きるための手段であり、目的ではない』と述べられました。また、『どのように死ぬかは今までどのように生きてきたかによって決まる。「今」が大事であり、生き方について常に点検・修正を繰り返しながら、やがて迎える死を視野に入れ、生ききりましょう』と話されました。
当日は約150名の地域の皆様を含め500名以上のご参加をいただきました。ありがとうございました。
―参加者の声―
・「人は生きてきたように死ぬ」の言葉を大切に、「今」を心して生きていきたいと思った。
・今はまだまだ若いと思っていても、年を取るとともに体力が落ちてくること、死と生きることに対しての自分の考え方を変えていくことが大事だと思った。