2013年11月19日
第77回長野松代総合病院病診連携研修会
11月18日、第77回長野松代総合病院病診連携研修会を開催しました。
信州大学医学部内科学第一講座 教授 花岡正幸先生を講師に迎え、「COPDの診断と治療」についてお話いただきました。
COPDとは慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)のことで、日本における死因順位第9位であり、今後も患者の増加が続くと考えられています。
花岡教授から、COPDは加齢や体力低下による症状と見分けることが難しく、患者本人も医師も呼吸の問題であると気づきにくい疾患であると説明がありました。また、多くの患者が未診断か正しく診断されていない可能性があり、推定患者数は約530万人にのぼるというデータや、教授が地域の高齢者を対象に行った調査の結果、喫煙が最重要危険因子であること等を示し、COPDの早期発見・治療や禁煙の重要性について述べられました。