初期研修プログラムに関するよくある質問

Question
Answer
Q1.将来的には脳神経外科医になりたいと考えています。脳神経外科に特化した初期研修を受けることは可能ですか?

当院では、研修医がプライマリケア能力を確実に身につけることを研修プログラムの基本としています。 したがって、まずは各診療科の知識と技術を総合的に研修してもらいます。 しかしながら、初期研修プログラムの自由度が高いのも当院の特徴です。 すでに意中の診療科が決まっている研修医に対しては、特に2年目以降はオーダーメイドのローテーションを設定し、全力でサポートしていきます。
「臨床研修プログラム」 PDF

Q2.可能な限り早期に専門医の資格を取りたいと思っています。貴院での初期研修期間を、専門医の研修期間として認定してもらうことは可能ですか?

あくまで初期研修の段階ですので、研修期間として認定(カウント)してもらえるかどうかは、それぞれの学会規定にもよります。当院には各分野で主導的立場にある指導医が在籍しており、多くの学会によって研修病院に認定されています。もし認定してもらえないとしても、“名実ともに本物の専門医”になるためのハイレベルな研修を受けることは可能です。
「各種認定施設・指定施設状況」

Q3.食事や住居について教えてください。

食事に関しては、院内にある食堂から日替わりで栄養・ボリューム満点の食事が、良心的な価格で提供されます。朝食や夕飯も頼むことが可能で、特に独身医師は夕飯も頼んでいることが多いようです。スーパーマーケットやコンビニエンスストアも徒歩圏内に数件あります。
住宅事情ですが、病院には徒歩1分圏内に研修医住宅が数多く建っています。所帯持ちであっても、松代町内には医師用の家族向け宿舎(一戸建て)がいくつも点在しています。これらはきわめて良心的な家賃で借りることができます。
「研修医の一日」

Q4.貴院で初期研修を受けるにあたっては、信州大学の医局(教室)に入らなければ不利益を被る可能性がありますか?

そういうことは全くありません。実際、当院での初期研修を終えた医師の8割以上は長野県内に残っていますが、裏を返せば2割弱の研修医は全国に散らばっていきます。遠く九州から初期研修のためだけに縁もゆかりもない当院に在籍し、その後再び九州に戻って、出身大学の医局(教室)に所属した研修医もいました。そもそも、初期研修医が医局に入ることを強要される風潮は、長野県内の病院には存在しないのではないでしょうか。当院では多くの診療科が信州大学医学部の関連病院となっていますが、少なくとも当院では、信州大学医局(教室)への入局を強要されることも、入局しないことで不利益を被ることも、一切ありません。初期研修期間を終えた後、大学の医局(教室)には所属しないまま、引き続き当院の専攻医として働いている若手医師も、当院には在籍しています。

Q5.誰でも平等に熱心な指導が受けられるのですか?

出身大学に関係なく、きちんと指導を行うのが、当院における研修医指導の大原則です。 とはいうものの、熱心な指導が受けられるかどうかは、最終的には貴方次第でしょう。 きちんと音が鳴らない太鼓は、やがて誰も叩かなくなります。 学生気分で医師としての自覚が不足していたり、指導されるたびに口答えしたり、注意されても反省しないような研修態度では、やがて誰も指導したくなくなります。 魚心あれば水心。 少なくとも一生懸命な研修医に対しては、最大限の誠意と情熱を持って指導致します。 当院では、積極的・意欲的な研修医を求めています。
「先輩研修医より 」

Q6.雑用は多いのでしょうか?

もし、将来的に医師として診療の役に立たないことだけを「雑用」と呼ぶのであれば、そのような(往時の大学病院のような)研修医の雑用は皆無です。 そうではなくて、本来指導医が行う予定だった業務(=当然、将来自分の役に立つ業務)を手伝うことまでも「雑用」と呼ぶのであれば、当院では研修医に雑用もしてもらうことになります。 なぜそんなことをすべきなのかは、以下のサイトが教えてくれます。
「先輩研修医より 」

Q7.学会発表や論文執筆も指導してもらえるのですか?

とても充実しています。いきなり世界的な英論文を書いた研修医もいました。熱い指導にご期待下さい。
「研修医の一日 」

Q8.正直なところ、今後の人生設計もあるので、研修医の報酬が気になります。給与面での待遇を教えてください。

当院初期研修医の報酬は、おそらく地方都市の臨床研修病院としては標準クラスです。 これに賞与や各種手当てが上乗せされます。プライマリケア能力を最も効率的に高められる手段として、当院の初期研修医にはスーパーバイザーの指導下に当直・副直業務が多めに科せられていますが、そのような研修を兼ねた業務であっても相当な手当てが別途支給されています。 さらには、食事は廉価で栄養のあるものが病院内で調達でき、研修医住宅の家賃は実質無償に等しく、面倒見の良い指導医が多いので、必然的にお金が出ていく機会はあまりありません。 学会参加費なども病院から補助が出ます。 そういう意味では、報酬面でも恵まれている病院なのかもしれません。
「初期臨床研修医 」

Q9.仲間と一緒にワイワイやるのが好きです。病院職員全体でのサークル活動やレクリエーションなどもありますか?

全職員対象の卓球・バレーボール・フットサルチームなどがあります。 全職員で作る野球チームはレベルが高いですが、医局員限定で他病院との野球の定期交流戦などもあります(交流戦とは思えないくらい気合いを入れて臨む指導医も存在します)。 医業に支障を来さない範囲で、心ゆくまでエンジョイしてください。
さすがにこの時勢ですから、病院業務が手薄になる医局旅行(病院医師全員連れ立っての旅行)はここ数年行われていませんが、全職員を対象とした有志の病院旅行は年に数回あります。 初期研修医は、伝統的に医局代表として病院旅行にも積極的に参加してもらっています。 この他にも病院祭や体育大会など、目玉行事が目白押しです。

Q10.仕事は一生懸命にやるつもりですが、プライベートな時間も有意義に過ごしたいと考えています。週末の休みや夏休みなどはもらえるのですか?

原則的に日曜祝日は休みです。土曜日は第2週と4週は診療を行っていますが、その他は土日連休となります。 夏休みは規定によりしっかり取ってもらいます。盆休みや正月休みもあります。 ただし、絶対に自分が受け持った患者さんに対する配慮を怠ってはなりません。 また、休日に日直や当直が入ることはあります。
やむを得ない事情で長期休暇が必要になった場合にも、常識的な範囲内であれば原則的に許容しています。 ただし、厚労省の判断で初期研修期間が延長されてしまう可能性はあります。
「初期臨床研修医 」

Q11.全国的には、看護師や事務職員などコメディカルの態度が横柄だったり、いわゆるモンスター患者が頻出したりして、医師が働きにくい病院も少なくないと聞いています。貴院は働きやすい環境にあるのでしょうか?

当院は民間病院であり、職員全体のモチベーションやチームワークも良好なので、看護師や事務も診療にきわめて協力的です。放射線技師や検査技師も、夜間緊急での検査依頼に対しても快く対応してくれます。ただし、お互いを尊重しあっていればこその協力体制です。常に感謝と思いやりの気持ちを忘れてはいけません。
また、古くから城下町として栄えた松代町は、礼節をわきまえた温厚で良識ある住民が多いのも特長です。万一の場合にも、病院の隣(救急外来の窓の下)は24時間警察官常駐の松代交番です(笑)。冗談はともかく、全国的に見ても働きやすい病院といえるでしょう。

Q12.直接に患者さんを相手にした臨床研修ばかりではなく、勉強会などの研修機会もあるとうれしいのですが。

ご安心下さい。当院では年間を通じて多くのカンファランスや勉強会が開かれています。 お腹が一杯になるまで、好きなだけ積極的に参加してください。
「研修医の一日 」

Q13.研修医にも胃カメラや手術をさせてくれる病院で研修したいと考えています。

少しでも早く一人前になりたいという向上心は評価に値します。 しかしながら、患者さんは研修医の練習台ではありません。 研修医同士で行う採血の練習が模範例ですが、まずは基本をきちんと勉強し、自分たちでできる限り練習をして、指導医に認められるだけの助手ができるようになることです。 その上で患者さんの同意と協力が得られるのであれば、そこで初めて実践デビューとなります。
医療機関によっては、医療事故などのリスクを恐れて研修医をなるべく実践的な医療行為から遠ざけ、ただ指導医の後ろを研修医がゾロゾロと学生実習のようについて回るだけの「研修」が行われていることも少なくありません。 けれども、当院においては初期研修医でも一人前の医師として扱われ、積極的に医療行為が行えるシステムになっています。 このシステムは指導医にとっても相当のストレスになりますが、優秀な医師を育成するためには実践が必要不可欠です。 医師としての自覚と責任感を持った研修医による意欲的な研修態度は、当院では高く評価されます。
「研修医の一日 」

Q14.交通の便はよいのですか?

病院玄関から長野駅まで、20~30分おきに路線バスが運行しています。病院から徒歩1分圏内に24時間営業のタクシー営業所もあります。 長野駅まではバスで30分、タクシーで20分くらいです。長野駅から東京までは長野新幹線で約80分です。 名古屋までは松本経由の特急で約3時間です。 また、病院から車で5分圏内に高速長野道長野IC(通称松代IC)があり、インター前のバス停(マイカー用駐車場完備)から東京・名古屋・京都大阪方面行きの高速バスに乗ることもできます。 高速バスは低料金な上に便数も多く、池袋・新宿方面であれば新幹線を利用するよりも短時間で済む場合があります。

脚注