2014年1月1日

2014年 新年を迎えて

-オンリーワンの街と病院を目指そう-

長野松代総合病院

統 括 院 長  秋 月 章

新しい年を迎えたお喜びを申し上げます。

旧年は、政権再交代のもとで、日本の人口構成の変化、医療需要の変化に対応する変革の第一歩と位置づけられました。

我らの病院の存在する地域、長野市松代地区に目を移してみますと、沿線地域の努力の甲斐なく、今後の方向性もはっきりしないままに残念な結果となった長野電鉄屋代線の廃止は、電車が代替バスになったというだけではなく、いろいろな方面にじわじわと影響を及ぼしている感じがします。 インターネットで松代と検索しても、鉄道の駅がないためか、ほくほく線の新潟県の本当に小さい松代(まつだい)町が出てきます。悲しいことです。 毎朝夕、たくさんの松代高校生が歩いていた病院前の駅前通りも皆学校前までのバスで通過してしまい寂しくなりました。 しかし、過ぎ去ったことをいつまでも懐かしみ嘆いていても新しい展開は望めません。 街をもう一度見直してみましょう。 この街には、ハード面では、文武學校、真田屋敷をはじめとした武家屋敷と庭園の町並み、静かな公園、城跡などの伝統的建造物に、モダンアートを代表する池田満寿夫美術館、さらに、機能と安らぎを併せ持った近代建築の中に最新の設備と高度な医療内容を持った我らの病院が独特の美しい景観を形成しています。 ソフト面でも、佐久間象山など歴史に残る人物を輩出した文化的伝統は未だ廃れず、エコール・ド・まつしろを維持されているような知性と気品を備えた住民が少なからず居住されておられます。 「花と緑の閑静な癒しの空間」の長野南地区の基幹病院の我らが病院には毎日、外来900人、入院350人、その家族やお見舞い500人、従業員750人、関連業者130人など ざっと見ても合計2600人以上の人々の往来と営みがあります。 人の往来の減少している街は、シャッター街に象徴されるように、衰退の一途をたどっています。 衰退は居住の利便性も同時に奪います。現状に甘んじて何もしなければ、この道をたどることは歴史が示しています。 「変わらず生きようと思うならば、自らが変わらなくてはなりません」。 「落ち着いた文化的観光地」の創造と「癒しの空間」は、連結させれば人の往来と観光客の増加にかなりの相乗効果を持つことが予想されます。 時代はすでに人口減少に入っており、同時に、これからの団塊世代の医療、介護の問題が、首都圏から始まっています。 幸か不幸か高齢社会では10年先を行く当地区には、我らが総合病院と若穂病院があり、新しい医療パラダイムの構築に取り組み始めています。 この地区の人口増加を図るという逆転の発想も、「医療、介護」、「生活利便性」、「自立の援助」をキーワードとすれば不可能ではないと思います。 はじめるならば今です。

我らが病院は、今年も オンリーワンの診療、病院 を目指して、人的、機能的充実に努めることはもちろんのこと、院内ギャラリー、公開講演会、公開講座、院内コンサート、病院祭・医療展も エコール・ド・まつしろ の一環と位置づけて、さらに充実させていきます。

税金から運営費の補填、繰入を毎年得ている公立医療機関とは異なり、公的医療機関の厚生連は、独立採算という民間病院と同じ厳しい財務状況にはありますが、それだからこそ、創意、工夫が必要であり、この絶え間ない努力こそが、地域の実情に合わせた方向性を打ち出せる自由度と柔軟性を生みだします。 このことこそ、人口減少、労働人口減少、交通手段の確保など、新しい地域医療のレジームの構築と、それにふさわしい住んで安心な街づくり、更には文化的環境を求めて訪れる観光客を満足させる街づくり、という事業に最も必要なことであると考えています。

昨年は、ラッピングをしたアルピコバスを導入し、屋代線廃止のマイナスをプラスにしようと試みました。 本年も、逆転の発想で職員一同頑張ります。地域の皆さんとともに、人口減少、高齢社会に対応した新しい街づくりに取り組める年となることを心から願っています。

お問い合わせ先

JA長野厚生連

長野松代総合病院

〒381-1231

長野県長野市松代町松代183

TEL:026-278-2031

FAX:026-278-9167

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