
統括院長挨拶
院長挨拶
JA長野厚生連長野松代総合病院
院長瀧澤 勉
本院はJA長野厚生連の事業所として、南長野とその周辺地域の組合員、地域住民の皆さんの健康や生きがいのある生活を守るべく医療活動および検診活動を行っていきました。 今後も良質で安全な医療を提供できるように、医療スタッフをはじめとして、医療機器、設備のさらなる充実をはかり、診療レベルを向上させ、オンリーワンの医療をめざし日々挑戦しております。
この地域は長野市の中でも、人口減少、高齢化が進んでいます。 今後、医療は病院完結型では全うできず地域完結型へと変わることが求められています。 高齢者の方々を地域で支える地域包括ケアシステムの中心的な医療機関として努力してまいります。
医療環境は今後も一層厳しい状況が待ち受けています。 ダーウィンの進化論にもあるように「環境に適応して変化したものが生き残るのだ」と病院職員一同しっかりと受け止めて、地域の皆さんに愛され、利用される病院をめざし、努力していきたいと思います。
1952年に「松代病院」として開設された長野県厚生農業協同組合連合会(JA長野厚生連)長野松代総合病院は、2012年に60周年、人間でいえば還暦を迎えました。 統括事業所長野松代総合病院は、長野松代総合病院本院、一般病床322床、回復期リハビリテーション病床39床、第二種感染症病床4床(25診療科、9センター)、附属若穂病院医療型療養病床120床(11診療科)の総計485床の2病院と、附属ちくま診療所、JAビル診療所の2診療所ならびに長野PET・画像センターの共同運営を行う従業員800余名を擁する、長野市南部から千曲市・坂城町にかけての公的基幹病院として発展してきました。 地震等の大規模災害にも耐えうる建築としての21世紀新病院構想リニューアルも、屋上にヘリポートがある7階建て免震構造の本館建築をすでに2005年に完了しました。 人間ドック健康管理センター、中央手術部の近代化も完了して7期工事として大規模災害に備えたエネルギー棟のリニューアル、8期工事としてHCU病棟の増床工事を行い、同時に使用機器を最新のものに更新しました。 また附属若穂病院も2012年春には病棟増改築を完了し、健康管理、急性期医療の本院から、医療型療養の若穂病院さらに在宅療養支援、デイケアーまで迫りくる人口減少高齢化社会に対応するための準備を整えつつあります。
長い伝統と、現在の近代化した設備を有する現在のわが病院に与えられました使命は、一貫して、1)地域に根ざした確実な医療の着実な遂行、2)高度な専門医療のさらなる展開、3)厚生連の設立以来の基本である検診活動を通じての予防、4)病診連携を基盤とした社会復帰までを含めた包括医療の継続発展、5)教育研修病院として、使命感、高度技術、健康な精神と身体をもった次の世代の医療人を育成することであり、この使命を遂行することこそ、時代を超えて 地域に信頼され、愛される病院としてさらに発展する道と考えております。 私ども病院職員も、一人ひとりの地域の皆様も、互いに知恵を出し合い、できることを考え持ち寄り、かけがえのない大切な公共財である地域医療とその中心である病院を「入会地」と同じように維持していくことが今こそ求められております。
「地域と歩み」、より良い地域医療を「次の世代へ」贈りましょう