2015年1月1日

2015年 新年にあたって

長野松代総合病院

統 括 院 長  秋 月 章

明けましておめでとうございます。

まずは、当病院の事業計画は、皆様のご協力もいただきましたおかげで、災害時の業務継続能力向上のための建築計画、外来診察案内電子掲示の設備の充実計画など、すべて滞りなく遂行されつつあることを報告させていただきます。ありがとうございました。

我が病院では、以前から、救急医療は施設、人員が平常の時に対応できる事象であり、災害医療は施設、人員も被害を受けることを前提とした事象であるとの認識で、免震構造病棟とその屋上のヘリポートから始まり、管理、備蓄棟など災害医療対策の建築を進めてまいりました。昨年は、ここ長野県も御嶽山の突然の噴火、長野県北部地震による災害におそわれ、いつ何時にも我々の居住地が災害地になるかもしれないという現実を実感いたしました。しかし、今、直下型地震などの災害で被害を受けた場合には、この医療圏に一つしかない災害拠点病院である長野赤十字病院も当然被害を受けることが予想されます。この対策として、複数の災害拠点病院の指定に関する請願を行ってきましたが、このたび長野市議会、千曲市議会で採択され、我々の災害対策地域医療も一歩前進したように思われます。

さて、少子高齢化、人口減少社会での医療の問題では、限られた財源、医療資源をいかに効率よく使用するかは、国の行方を左右する重大な事象であり、地域医療も従来とは異なった新しいパラダイムの構築が必須と考えられます。政府は、昨年の医療費改定時には、病院完結型医療ではなく、 地域完結型医療 をそれぞれの医療圏に適した形でその医療圏で策定するというこれからの地域医療の方向性を明確に示してきました。これは、大きな変化です。年末のアベノミクス解散選挙での政権与党の圧勝を受けて、本年は、「税と社会保障の一体改革」がさらにすすめられることが、予想されます。

当院では、本年の計画として、超急性期医療の更なる充実のための重症治療病棟の建築からはじまり、病院から在宅までの切れ目のない地域医療のために急性期医療、附属若穂病院も含めた、慢性期医療、リハビリテーション医療の再編、さらに働く女性の子育て支援のために職員以外の利用もできる病児保育施設を持った保育園の移転新築、街の活気を取り戻すために、若い職員の居住施設の町内での建築等を計画しております。

いつも繰り返し申し上げておりますように、医療は、国から無償でほどこされるものでも、自由に売買できるものでもありません。

公共財としての医療 を持続的に維持するためには、医療者のみならず、被医療者すなわち地域住民の皆さんにも、 地域医療はともに作り上げるもの という共通の認識が必須です。本年も、職員一同地域の皆様のご理解とご協力のもとに、より良き地域医療を目指してともにまい進することを約束して、新年のあいさつにかえさせて頂きます。

みなさまにとってより良き年でありますように。

2015年 新年にあたって 冬の屋上庭園 2015年 新年にあたって 2014年12月19日 第62回全体会議・懇親会

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