2015年3月23日
地域医療フォーラムinながの(第27回地域医療懇談会)を開催しました
平成27年3月14日(土)、「地域医療フォーラムinながの(第27回地域医療懇談会)」を院内ホールまほろばにて開催し、地域の皆さんと職員合わせて約500名の参加者がありました。
医療講演では『心臓病の最新治療と予防』について、百瀬智康循環器内科統括部長の講演が行われました。狭心症をはじめとする病気の原因、治療方法を映像や図を用いて、時折ユーモアを交えながら易しく説明されました。また、院外で心停止した人の救命に関して、心臓マッサージとAEDによる電気ショックをできるだけ速やかに行うことで、社会復帰できる確率が高くなっていくとのお話がありました。
リハビリテーション部より運動指導が行われ、体に力を入れたり力を抜いたりする簡単な体操で参加者の皆さんはリラックスできた様子でした。また、「長野市地域包括支援センター 長野松代総合病院」の活動について滝澤秀敏地域医療連携課長より報告がありました。
次に、長野市・千曲市の防災体制について各市担当者の方より説明があり、災害対策の具体的な各市の取り組みが示されました。加えて瀧澤好廣診療部長代行から当院における災害対策への取り組みや災害発生時の病院としての役割などについて説明がありました。当院は大規模災害に備えた「地域災害拠点病院」としての指定を目指し対策を進めております。免震・耐震構造をいち早く採用し、自院発電所を含む防災センターを設置するなど災害拠点病院並みの設備を整えました。万が一大規模災害が発生すれば、現在「基幹災害拠点病院」に指定されている長野赤十字病院も大きな被害を受ける可能性があります。山間部や河川が多い長野医療圏では交通手段が分断される可能性が高いため、秋月章統括院長は「いざという時は地域で中心的な役割が果たせるだろう」と長野医療圏南部での当院の役割を訴えました。また質疑応答でも「災害時に病院を存続させるため自分たちに何ができるか考え、地域とともに歩んでいきたい」と述べ、病院と地域とのつながりを強調しました。
フォーラム開会前と閉会後には院内防災設備の見学会も行われました。「普段見られない施設を見ることができた」と参加者の方からは大変好評をいただき、医療の話題から防災の話題まで幅広いテーマについて知識を深めることができました。