2015年9月24日
信州ドクターヘリ松本による新生児救急搬送訓練を行いました
平成27年9月14日(月)、信州ドクターヘリ松本による新生児救急搬送訓練を行い、医師や看護師、助産師などの職員が参加しました。
これまで新生児の救急搬送は、県立こども病院のドクターカーがほぼ一手に担ってきましたが、今月からドクターヘリでの搬送が可能となりました。ヘリポートを有する県内各病院で搬送訓練が行われており、訓練が終了した病院から順次搬送が開始されます。
訓練は、当院が出動要請したドクターヘリで、専門的な治療を必要とする新生児を信州大学医学部附属病院に救急搬送するという想定で行われました。当院ヘリポートに到着したドクターヘリから新生児搬送用保育器をストレッチャーに乗せ分娩室に移動しました。分娩室では申し送りや処置などの訓練を行った後、新生児を保育器に入れ新生児室や中央手術部など、搬送の可能性がある動線を実際に移動して確認しました。再びヘリポートに移動し、保育器をドクターヘリに載せて一連の訓練を終了しました。
当院は平成26年12月に信州ドクターヘリ運航調整委員会より「信州ドクターヘリ要請者」の認定を受けました。緊急搬送を要する場合に消防機関を介さずにドクターヘリを要請することができ、より迅速に他院へ患者さんを搬送できる施設として認定を受けております。生命の危機にある新生児はドクターヘリで早期に専門的な治療を行う医療機関へ短時間で搬送する必要があります。救急車などで1時間程度かかる距離をドクターヘリでは約15分で移動できる点がメリットです。
信州大学医学部附属病院や県立こども病院などと密接に連携しながら、専門的な治療が必要な新生児を短時間で適切に搬送するための意義深い訓練となりました。