2024年11月12日
第2回介護者教室を開催しました(10/16)
今年度2回目となる介護者教室『腰痛と膝痛~予防と運動~』を開催しました。
今回はリハビリテーション部の関幸尋 理学療法士が、年齢が上がるにしがたって多くなる腰痛と膝痛について予防のエクササイズを含めて解説しました。
多くの腰痛は、日常的な重労働による「ダメージの繰り返し」と、長時間悪い姿勢で座って作業をするなどの「持続的なダメージ」によるものといわれています。腰痛が悪化すると、痛みで動きたくなくなり過度に安静にしてしまい、筋力や体力の低下が引き起こされます。痛みが改善しないことに対して徐々に気分が落ち込み、「さらに腰痛が悪化する悪循環になることもある」と説明しました。
力仕事や介護をする際には腰に負担をかけない体勢を意識することが大切だそうで、腰への負担をリセットする体操や腰の筋肉を鍛えるエクササイズを参加者の皆さんとともに行いました。また、「横になっていても痛みが楽にならない場合や、鎮痛薬を1ヶ月以上服用していても改善しない場合には、早めに受診してほしい」との呼びかけもありました。
一方で膝痛は、40歳代以降に痛みを訴える人の中で最も多い原因が「変形性膝関節症」だとされています。腰痛と同様に、過度な安静は痛みの悪循環を引き起こします。痛みの改善には運動が効果的で、膝を支える筋肉を鍛えたり膝の動きを良くするエクササイズを行いました。また、膝痛があるときの歩き方や階段の上り下りの工夫も紹介しました。
介護者教室は、介護方法の知識の習得や、高齢者ができるだけ要介護認定を受けず健康でいきいきとした生活を送ることを目指して開催しています。日程や詳細については下記のページをご覧ください。
次回(最終回) 11月20日(水)10:00~11:30 松代公民館 講義室1
第3回介護者教室 『人生会議 ACP』
講師 地域医療連携課 滝澤秀敏課長(社会福祉士)