診療看護師(NP:Nurse Practitioner)の活躍
診療看護師は、大学院での学修を通して、特定行為を含む診療技術と臨床推論などの思考過程を学んだ、高度な看護実践能力を備えた看護師です。 これらの学びを臨床に還元し、患者・家族のQOL向上につなげていきます。
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『長野松代総合病院だより』第120号でも紹介しています
すぐに役立つ医療の知識「診療看護師(NP:ナースプラクティショナー)のご紹介」
診療看護師による研修
6月に佐久大学大学院で診療看護師(NP)を目指す院生さんが、当院で実習を行いました。
当院総合診療科の石津医師、新井医師の指導のもと、外来・入院・在宅・療養型施設と多岐に渡るフィールドで、NPにとって必要不可欠な診療の知識・技術を学びました。
都会と比べて、医師をはじめ医療資源が不足しやすい地方では、すべてが理想通りとはいきません。そのような環境で、少しでも質の高い医療・看護を提供するための一つの手段として、NPはとても大きな可能性を秘めています。3週間という短い期間ではすべてを学びきることはできませんが、NPとして幅広い視野や価値観を持ち、客観的に物事を捉えていくことの重要性を実感したことと思います。
また、志高く実習に励んでいる院生さんの姿に、指導者側も初心に帰ると同時に多くのことを学ばせていただきました。
大学院では7月以降にも他施設で実習が行われる他、修士論文の執筆、NP資格認定試験の学習が並行して行われます。長く大変な道のりですが、長野県のNPとして一緒に活動できる日を心待ちにしております。
診療看護師(NP) 髙橋幸大