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長野松代総合病院
プログラム責任者 酒井寿明

長野松代総合病院は長野市南部にある松代町にあり、長野市を中心とする長野県北信地区約50万人を対象医療圏とし、急性期から慢性期、さらには在宅医療までを途切れることなく提供している、地域医療の基幹病院です。 その病院群は、屋上ヘリポートを有し25診療科、365床の本院と医療療養型である附属若穂病院120床の総計485床に2か所の診療所も有する構成となっています。

初期研修は当院の使命の一つと心得て、「教えることは学ぶこと」を研修スローガンに研修管理委員長・プログラム責任者のもとで、30名を超える指導医講習会修了医師を中心に医療スタッフ全員が指導に参加しています。 当院が掲げる初期研修理念「迷ったら患者さんのもとへ」は医師としての基本です。 当院医師全員の規範となっています。 新専門医制度については、当院は内科・整形外科・総合診療科が基幹病院です。

初期研修医は、長野県由来の先生ばかりでなく、全国より応募があります。 現在までに、管理型70名、信州大学との協力型29名の総勢99名が当院での研修を終え、信州大学のみならず、全国にその活躍の場を広げるべく巣立っていきました。

診療実績では、急性期医療として救急車は年間2,000台程度の2次救急を行っています。 また、各診療科の垣根が低いため、スムーズな連携が図れます。 研修医に対する症例検討会、レクチャー、CPCなど定期的に開催されますが、特記すべきは長野松代総合病院学会での発表と長野松代総合病院医報への投稿です。 この医報はISSN(国際標準逐次刊行物番号)登録されております。

初期研修は、何十年にもわたる医師人生の基礎を作る期間です。今後専攻する診療科以外の知識は、この2年間で完結するといっても過言ではありません。 また、この2年間での研修で出会った指導者と仲間は、かけがえのない財産になるはずです。 この2年間を私ども長野松代総合病院で是非研鑽を積まれることをお勧めします。