2017年1月1日

2017年 新年を迎えて

2017年 新年を迎えて

新年おめでとうございます。 当院は、長野市南部地域の基幹病院として、また、長野医療圏では唯一の第二種感染症指定医療機関として、地域の皆さんから必要とされる病院を目指してまいりました。本年度は開設65年を迎えます。2年前から設置されました統括本部のもと、2病院、2診療所、在宅医療介護のための3施設が機能的役割を発揮し、安全で良質な医療へのいきいきとした挑戦を本年も継続し、地域に根ざした確実な医療の着実な遂行を目指して行く所存です。

救急医療の充実

本院では昨年3月に北館を増築した3階建て耐震構造の「災害救急強化病棟」が竣工し、救急部、血液浄化療法・透析センター、高密度治療病棟(HCU病棟)が著しく充実いたしました。 また、高齢の救急患者増加に対応した高度急性期医療と、いつ起こるともわからない災害への対策強化として「救命救急・外傷センター 災害医療センター」も完成しました。 長野市南部地域の基幹病院として、増加する救急搬送や夜間救急患者を積極的に受け入れ、より一層充実した地域医療を提供してまいります。

施設設備の充実

患者さんに直結するところでは、内視鏡センターのさらなる充実を図るため、最新の内視鏡検査ユニットやスコープを新規導入し、検査室も現在の5室から2室増室し7室での運用を開始する予定です。 通常の上部・下部消化管内視鏡検査をはじめ、拡大内視鏡や新規導入の超音波内視鏡を用いて質の高い検査を実施するとともに、待ち時間を短縮し、患者負担の軽減につなげます。

また中央手術部では、整形外科のナビゲーションシステムをはじめ、脳神経外科 下垂体内視鏡システム、眼科 手術内視鏡システムなど手術機器の新規導入・更新を行い、より良質な手術を行ってまいります。 その他にも、本館3階病棟にある「患者さんと家族のための図書室」のリニューアルや、栄養管理部改修による安心・安全な食事の提供など、より快適な療養生活の提供に努めてまいります。 さらに剖検室等の改修も行い、これまで以上に診断治療の補助に役立てていきたいと考えております。

診療の充実

診療に関しては、昨年から形成外科で美容診療を開始しました。 また、より安全で質の高いがん治療を目指し、外科治療、化学療法、緩和療法を受けるすべてのがん患者さんを対象に、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、理学療法士、医療ソーシャルワーカー(MSW)などがチーム体制を取る「がんサポートセンター」を設置し、栄養サポート、リハビリサポート、緩和サポート、生活サポート、がん情報サポート等様々な方向から支援しております。 さらに平成28年10月から「乳腺・甲状腺センター」を開設し、乳腺甲状腺専門医と形成外科医、心療内科医、がん治療専門の薬剤師、認定看護師、理学療法士等が密な連携をとって複合的な専門治療を行っています。

また、近年ニュース等で「ストレスチェック」や労働者のうつ病などが話題になっているように、職場でのストレスによりこころの不調を訴える労働者の増加が問題となっています。 メンタルヘルス不調により休職している患者さんに対し、精神科医やその他専門職が患者さんの復職支援を行う『うつ病・うつ状態のリワークプログラム』の開始に向けて現在準備を進めております。 総合病院の特徴を活かし、多職種スタッフが協力して患者さんの復職につなげる「精神科デイケア」や具体的なトレーニングを行い、患者さんがいきいきと仕事をできるように職場復帰の支援をしていきます。

在宅医療の分野では、増加する高齢者の尊厳の保持と自立生活を支援するため、引き続き「地域包括支援センター長野松代総合病院」を中心に地域包括ケアシステムの構築を推進し、患者さんが必要な時に必要な医療、サービスを早期に受けることができるような体制づくりを進めてまいります。


本年も801人の職員が一丸となって地域の皆さんの健康維持に努めていく所存です。 皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げて新年の挨拶とさせていただきます。

(職員代表一同)

2017年 新年を迎えて 朝焼けに照らされる飯縄山と屋上庭園

お問い合わせ先

JA長野厚生連

長野松代総合病院

〒381-1231

長野県長野市松代町松代183

TEL:026-278-2031

FAX:026-278-9167

お問い合わせ