2018年12月3日

地域医療フォーラムinながの(第31回地域医療懇談会)を開催しました

平成30年11月24日(土)、地域医療フォーラムinながの(第31回地域医療懇談会)を院内ホールまほろばで開催し、地元住民の皆さんを中心に約140名が参加しました。

地域医療フォーラムは、地元住民の皆さんに医療や健康に関する話題を提供し、親しく意見を交わし、病院や地域に関する理解を深めていただくことでよりよい地域医療を提供するため毎年開催しています。

医療講演では、齋藤知之 歯科口腔外科部長が『口腔ケアと全身疾患~口のなかの細菌と病気のかかわり~』と題して、歯周病を中心とした口腔内細菌と全身の病気について解説しました。 口腔内の細菌は、誤嚥性肺炎・脳血管疾患・心疾患・糖尿病・早産などのあらゆる病気や手術後合併症の引き金になるといわれています。 口の中を常に清潔に保つために、定期的に歯科口腔外科でのチェックを受け、口腔内の異常や全身疾患につながる症状を早期発見・早期治療することが重要と述べました。

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そのほか運動指導として、リハビリテーション部松井克明技師長より、のどの筋肉を鍛えて誤嚥を防ぐ「嚥下体操」を参加者の皆さんと一緒に行いました。 救急医療に関する話題提供・意見交換では、当院医療ソーシャルワーカーや地域の消防署、関係機関、地域住民の代表者が救急に関する現状や抱えている課題などを報告しました。報告の中で、病院に救急搬送された独居の高齢者の身元保証人の確保が課題として挙げられました。身元保証人は、治療の同意や生死に関わる判断、支払いの保証などを行う重要な立場ですが、家族に連絡が取れない場合は民生委員が患者さんの個人的な問題に介入せざるを得ないケースもあるという説明もありました。 “いざというときに民生委員や医療ソーシャルワーカーなど家族以外の人に自分の個人情報を託すことができるか”という、高齢化に伴う大きな問題を改めて考える機会となりました。

またフォーラム終了後には、参加者が2グループに分かれ施設見学と救急講習会を行いました。 施設見学では救急外来・ヘリポートを見学し、担当の職員が救急患者の搬送や受け入れなどについて説明しました。 またAEDの使い方と心肺蘇生法を学ぶ救急講習会では、内科医師と看護師が訓練用の人形とAEDを使用し実演を交えて、人が倒れていたときの対処方法を解説しました。

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