2016年3月2日

災害救急強化病棟が竣工しました

平成16年から開始した長野松代総合病院21世紀新病院構想工事は第11期工事が完了し、北館を増築した3階建て鉄骨造(耐震構造)の「災害救急強化病棟」が完成しました。今回の工事では救急部・透析センター・HCU病棟の拡張工事が行われ、平成28年2月26日に竣工しました。

長野医療圏の中でも人口の多い南長野地区において、高齢の救急患者さんの増加と、有事の際の対策強化が急務として求められています。この災害救急強化病棟の完成により、当院の提供する医療はこれまで以上に「より早く」「より多く」「より高度に」なり、南長野地区の基幹病院として一層充実した地域医療を地域の皆様に提供できるものと考えております。

1階は災害など有事の際の患者受け入れの機能を充実させるため既存面積の3倍となり、これにより救急外来診察室は増室され4室となりました。治療・処置を行うスペースは3名の同時進行が可能な広さとなり、有事の際には5名まで対応可能です。病院敷地北側には救急車輌専用道路が開通しており、救急車輌を4台まで同時に受け入れられるスペースが整えられています。搬送を終えた救急車輌は専用道路を通り抜けて病院敷地から出ることができますので、交通量の多い病院前の道路に車輌が滞留することがなくなります。

また救急外来にはシャワー設備を導入しました。大きな災害により長野市及び千曲川右岸地域は河川の氾濫や土砂崩落などが発生する恐れがあり、このような災害時の被災者にも配慮がされております。

災害救急強化病棟が竣工しました 災害救急強化病棟が竣工しました

2階の透析センターは既存面積の1.6倍となりました。治療用ユニットは個室の1床を含む7床増床し、20床での治療が可能となりました。治療用ユニット1床あたりの面積も広くゆったりとしたつくりとなっており、従来のユニットよりも快適に透析治療を受けていただくことができます。

災害救急強化病棟が竣工しました

高齢化の進行に伴い、高密度な治療を必要とする患者さんが増加傾向にあることから、3階のHCU病棟(高密度治療病棟)は現在の面積の2倍に拡張されました。病床数は12床から増床して最大24床での治療を可能とし、そのうち個室を6床完備しました。また、救急部・中央手術部からHCU病棟を直通で結ぶ専用エレベーターも設置されました。移動の動線が短縮され、救急患者さんや術後患者さんの迅速かつ安全な搬送が可能となり、術後患者さんの感染予防対策の施された個室のクリーンルームを配備しております。さらに、透視撮影を行う外科用イメージ装置を稼働させる個室も設置しました。循環器内科患者さんへの緊急の処置を病棟で行うことができます。

災害救急強化病棟が竣工しました

透析センターとHCU病棟はフロアの拡張のみならず、利用する患者さんやご家族に癒しの空間を提供したいと考え、開放感のある大きな窓から北信五岳を望むことができるように設計されています。安全・良質・信頼の医療はもちろんのこと、療養に適した上質な空間が整っています。

今後一層求められる高度医療・救急医療のさらなる充実を図り、時代に即応した医療提供を行ってまいります。

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JA長野厚生連

長野松代総合病院

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