東側のパノラマ

東側にも魅力的な観光スポットがあります。まずは中央のやや左寄り、最前線に見えているのが、かつて松代藩の城下町に時を告げていた旧松代藩鐘楼です。佐久間象山が日本で最初に電信の実験をした場所とされ、NTTの聖地(発祥の地)と記されています。病院駐車場から数mの至近距離にあります。2012年に改修工事が行われました。
この鐘楼からさらに100メートルほど後方に屋根が見えているのは、松代真田家の菩提寺であった長国寺です。その象徴として、本堂には真田家の紋章である六文銭が掲げられています。比較的地味な外見ですが、国指定重要文化財などを保有する名刹です。
中央奥に見える一番高い山は標高約1,100mの奇妙山、その並びで左手前にあるやや尖った山は尼厳山です。 妙高山のそばにある日本百名山の雨飾山と同じ発音で「あまかざりやま」と読みます。 ともに山岳信仰の対象となっており、登ってみるといろいろな遺跡が見られます(本格的な登山道なので軽装備では登らないでください!)。 奇妙山山麓の斜面に広がる集落は、松代町東条地区です。 東条には約5,000本の杏の木が植えられており、お隣の千曲市森地区(杏の全国的な名産地として知られる)ほど盛大ではありませんが、毎年初夏になるとアンズ祭りが催されます。 また、ここには松代焼の窯元や古墳も多く点在しています。
種々の温泉ランキングにおいて、常に全国上位にランキングされている国民宿舎松代荘も、この東条地区の松代温泉と呼ばれる集落にあります。 当院から徒歩で10分くらいと、かなり至近距離に位置します。 松代温泉と隣接する加賀井温泉と呼ばれる集落も有名ですが、鉄サビ色の泉質という特徴も一致していることから、旅行ガイドなどでは松代温泉として一括して扱われることもあります。
パノラマ写真に戻ります。右端に見えるフタコブの山が、戸隠山とともに全国的に知られる霊峰(パワースポット)の皆神山です。 神仏混合の聖地、あるいはUFO飛来地としてマニアの間では有名でありながら、意外にも自家用車で簡単にアクセスできる山頂(病院から車で10分強)には、『これが本当にパワースポット?』という感じで、平凡な民家が並んでいます。 重厚な存在感を漂わせる皆神神社が、これらの民家と共存している風景はちょっと不思議です。 また2017年、この山麓に新しい日帰り入浴施設「コトリの湯」がオープンしました。 温泉はもちろんのこと、広い休憩スペース、豊富なメニューのレストランカフェ、マンガ本などが取り揃えられているコミックスペースがあり、新たな娯楽施設として話題のようです。
また、病院東隣にはJAバンクがあります。 その他にも、病院を取り囲むように銀行・信用金庫・郵便局・交番・コンビニエンスストア・松代小学校・松代中学校などがあります。