南側のパノラマ
南側も近くまで山が迫っています。
左は前述の皆神山、中央は手前に存在するやや低い山が舞鶴山で、その奥に連なるのがノロシ山、右手前のやや緑の濃い山が象山です。
皆神山とノロシ山の間には、上田市に抜ける峠道(地蔵峠)があり、峠を登り切ったところには全国から観光客が訪れる人気温泉施設『十福の湯』があります。
病院から車で15分くらいですが、かなりのワインディングロードなので、それなりの運転技術を要します。
また、とんでもなく人気の温泉なので、休日の昼下がりなどは芋洗い海岸のようになります。
とても魅力的な温泉ですが、それなりの覚悟が必要です。
舞鶴山の手前に広がる西城地区には、長野県警察学校と機動隊本部、高校野球の強豪松代高校、市民プールや体育館完備の青垣公園などが軒を連ねています。 プールは夏期のみの営業ですが、場違いとも思える本格的なウォータースライダーは圧巻です。
象山の麓には、佐久間象山先生を祀る象山神社や象山記念館(当院から徒歩10分強)などの観光スポットが多くあります。
象山と病院のほぼ中間地点に存在する、旧松代藩中級武士の武家屋敷であった横田家住宅は、国の重要文化財に指定されています。
そして、この南側エリアで近年最も注目されているのが、松代象山地下壕です。
太平洋戦争末期、軍部は玉砕覚悟の本土決戦最後の拠点として、極秘の内に大本営や政府の機能を松代に移そうと計画しました。
松代地下壕は舞鶴山を中心に、皆神山と象山の3カ所に碁盤の目のように広がる巨大な地下壕であり、総延長は10キロメートル以上に及んでいます。
当時の技術でそのような地下壕を短期間に掘るのは、きわめて無謀な行為であり、多くの人命が失われたそうです。
現在は、象山地下に広がる地下壕のみが無料で開放されています。