当院皮膚科・アレルギー科ではデュピルマブ(デュピクセント®)などによる治療を行っております

デュピルマブは、アトピー性皮膚炎での炎症に中心的に関与しているとされる2型炎症を、インターロイキン4/13(2型炎症に関わる炎症物質)を制御することで抑制し、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみを抑える薬剤です。 自己注射による治療が可能で、通院の手間が大きく改善される他、治療費用を抑えることができます(後述)。 当院でも、自己注射に向けた外来指導を行っております。 このほか、最近使用できるようになったネモリズマブ(ミチーガ®)やJAK(ヤヌスキナーゼ)阻害剤~バリシチニブ(オルミエント®)・ウパダシチニブ(リンヴォック®)・アブロシチニブ(サイバインコ®)~による治療も行っております。

※アトピー性皮膚炎でお悩みの方、デュピルマブやネモリズマブ・JAK阻害剤による治療を受けてみたいとお考えの方は皮膚科までご相談ください。 なお受診にあたっては、現在の診療医からの紹介状があると、治療などの状況を確認できますので円滑な治療につながります。

ワンポイントメモ 自己注射で負担が軽減されるのは?

自己注射でなぜ治療費負担が軽減されるのか? それには、高額療養費制度が関係しています。 従来の通院治療の場合、デュピクセント治療を受けている方の自己負担は、標準的な3割負担の場合、1ヶ月あたりおよそ3.5万円です。 年間にすると42万円ほどになり、決して安価ではありませんでした。 それが、自己注射の場合、当院では3ヶ月分をまとめて処方しますので、高額療養費制度が適用になり、毎回の負担が8万円強になります(年収がおよそ370~770万円の場合 詳細は後述)。 つまり、3ヶ月で10.5万円ほどかかっていたのが、8万円強まで負担が軽減されるわけです。 また、4回目の処方からは44,400円にさらに軽減されます(詳細は後述)。 2年目からは年間177,600円の負担になりますので、通院の場合の約42万円からすれば、3分の1に近い負担まで軽減されます。 これでもまだ高額ではありますが、1日あたり500円弱の負担となりますので、タバコ1箱、あるいはコーヒーショップで飲むコーヒー1~2杯分と考えることもできます。

高額療養費制度について
通常多数回該当
住民税非課税 35,400円 24,600円
~370万 57,600円 44,400円
370万~770万 80,100円+α 44,400円
770万~1,160万 167,400円+α 93,000円
1,160万~ 252,600円+α 140,100円

高額療養費制度の概要を示します。年収により区分されており、それぞれ限度額が異なります。 さらに、直近の1年間に3回以上の高額療養費が発生したとき、4回目から減額される制度もあります(多数回該当といいます)。
年収はおよその目安で、正確な区分などは自身の所属する健康保険組合・共済組合・国民健康保険などに確認してください。

お問い合わせ先

JA長野厚生連

長野松代総合病院

〒381-1231

長野県長野市松代町松代183

TEL:026-278-2031

FAX:026-278-9167

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